流動資産について④

 2012-10-01
おはようございます。

台風も通り過ぎて、今日は
爽やかな天気になりそうですね。

さて、今日は、「決算書の見方」
シリーズです。

前回に引き続き、流動資産の中の
今回は、「貸倒引当金」のお話です。

「貸倒引当金」は流動資産の中でも
特殊で

流動資産のマイナス項目なのです。

具体的には、流動資産の中の

売掛金、受取手形、貸付金

など、債権の項目をマイナスする項目です。

では、なぜ、マイナスしなければ
ならないのでしょう?

売掛金などの項目は将来、得意先等の
相手方から、回収することができて

その金額が現金化されるものです。

しかし、それが、確実に全額を回収
できる保証はありません。

得意先が突然、倒産することも
あり得るからです。

ですから、あらかじめ、回収不能部分の
金額を見積もって

「貸倒引当金」として、マイナスする
ようにしているのです。

では、回収不能部分の金額は
どのように見積もっているのでしょう?

これは、中小企業の場合は、税務上の
2つの方法により見積もっています。

その1つは、「個別評価」という
方法です。

「個別評価」は、例えば、売掛金の
その相手先である得意先のある会社
(A社とする)

その「A社」が、手形の不渡を出した
とか、民事再生手続きの申し立てをした

というようなことが生じた場合に

回収不能の可能性が非常に高くなった
ということで

A社に対する売掛金の金額の
50%を「貸倒引当金」の金額

とする方法です。

「50%」というのは、税務上一律に
決められてるルールです。

もう1つの方法は、「一括評価」
という方法です。

これは、売掛金等の債権の総額に
一定の割合を乗じて

「貸倒引当金」の金額とする方法です。

中小企業の場合、その割合は次のように
税務上、決められています。

卸・小売業 1%  製造業 0.8%

その他の事業 0.6% その他省略

しかし、実際、中小企業の決算書の場合

「貸倒引当金」は、計上しても、しなくても
どちらでもよいわけですから

例えば、利益が出たときだけ

節税目的で、「貸倒引当金」を計上する

というようなことも、現実には
行われています。

次回も流動資産の続きで

「受取手形」について
お話したいと思います。


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流動資産について③

 2012-09-24
おはようございます。

今朝も朝焼けが綺麗でした。
今日も秋晴れのようですね。

さて、今日は「決算書の見方」シリーズです。

流動資産の続きになります。

流動資産には、1年以内に現金化するもの
1年以内に費用化するものなどが

記載されていますが、様々な性質のものが
あります。

中でも、費用化するものは分かりにくい
ところですね。

今回は「棚卸資産」のお話をします。

「棚卸資産」は、詳細科目としては

商品

製品

仕掛品

材料

貯蔵品

が代表的なものです。

あと、建設工事業特有の

未成工事支出金

という科目もあります。

これらについて、決算日における
有り高(在庫)の金額が

貸借対照表に記載される
こととなります。

商品は、小売り業や卸売業が販売する
そのまま「商品」です。

商品の金額は、中小企業の場合
おおむね、仕入れた時の単価に

決算日時点の在庫数量を乗じた金額が
記載されています。

製品は、製造業が販売する商品です。

製品の金額は、企業がその製品を
作るためにかかった

材料費、人件費、光熱費等の諸経費
の合計が含まれています。

仕掛品とは、製造業が製品をつくって
いく過程で生ずる、製造途中の製品のことです。

半製品という呼び方もします。

材料は、製造業や工事業などが、製品や商品
建築物などを作成するために使う「材料」そのものです。

材料の金額は、商品と同様、仕入れ単価を
もとに、算出します。

貯蔵品は、事務用品や販促物品などの
在庫金額が記載されています。

未成工事支出金とは、建設工事業が
建築物を完成させるまでの

まだ、完成していない段階で
かかった費用のことです。

完成途中までにかかった、材料費
人件費、諸経費等の金額が記載されています。

これらの「棚卸資産」は、翌期において
基本的には、会計上、「費用化」されます。

ただ、翌期の決算の時点で、販売もしくは
消耗されなかったものについては

翌期の決算で、また、「棚卸資産」に
含まれることとなります。

次回も「流動資産」について
お話していきたいと思います。

次回は、流動資産の中でも
最も分かりにくい

「貸倒引当金」について
お話します。


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流動資産について②

 2012-09-18
おはようございます。

台風でしたが、高松はぜんぜん大丈夫でしたね。
香川は災害が少なく、いいところです。

さて、今日は、「決算書の見方」シリーズです。

前回に引き続き、流動資産の各項目について
お話します。

流動資産の項目には、1年以内に現金化、もしくは
費用化するものが記載されていると

前回、お話しましたが、では、費用化するものには
どんな項目があるのでしょう。

中小企業の決算書でよく出てくるのが
「前払費用」です。

「前払費用」の中でもよく出てくるのが

信用保証協会の保証料ですね。

この保証料は、信用保証協会を通して
銀行から借入する際に支払うものです。

その保証料の支払額は、長期の借入であれば

その借入期間に対応する金額を
支払っているのです。

例えば、借入期間が5年であれば
5年分の保証料を借入時に一括して

支払っているのです。(実際は支払っていると
いうより、借入金から差し引かれています)

ですから、そのうちの「前払部分」

仮に、当期の最初の月に
借入したのであれば

4年分が前払部分となって

50万円の保証料であれば

40万円が「前払費用」として
貸借対照表に記載されるのです。

ちなみに、本来、厳密に会計処理する場合

さらに、40万円のうち、10万円が
流動資産の前払費用

30万円が固定資産の長期前払費用
となるのですが

中小企業の場合は、前払費用か長期前払費用の
どちらかに記載されているケースが多いです。

本来、「保証料」というものは「支払利息」と
類似した性質のものであり

費用として損益計算書に記載されるべき
ものです。

ですが、損益計算書の基本的な考え方
として

当期に生じた費用

を記載することとなっているため

その考え方に従えば

上記の例のケースの
将来4年分、40万円については

翌期以降の費用と考えられるため

50万円の支払いのうち、10万円のみが
損益計算書に記載され

残りの40万円は貸借対照表に記載される
こととなるのです。

このような考え方が、「前払費用」
というものです。

次回も、流動資産のその他の項目について
お話したいと思います。


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流動資産について①

 2012-09-10
おはようございます。

今朝は涼しくて朝焼けが綺麗です。

さて、今日は、「決算書の見方」シリーズです。

前回までは、貸借対照表の大きな3つの
区分についてお話しました。

今回からは、貸借対照表の各科目の
内容について続けていきます。

まず、3つの区分の中の

「資産の部」

これは、さらに3つの小区分に分かれていて

「流動資産」

「固定資産」

「繰延資産」

という区分になっています。

今回は、3つの中の「流動資産」について
お話します。

「流動資産」は

 基本的に1年以内に現金化するもの
 もしくは、費用化するもの

 が記載されています。

 もちろん、現金そのものも
 記載されています。

「流動資産」の中の現金化するもの

が多ければ多いほど

企業の短期的な支払能力が高いという
ことが言えます。

「現金・預金」

「売掛金・未収金・受取手形」

これらの科目が、それに該当します。

ただし、売掛金・未収金の中には

回収が滞っているものが含まれている
可能性があるので注意が必要です。

受取手形の中にも、もしかしたら「不渡手形」
が含まれている可能性があります。

それらの金額が判明する場合は

その金額を除いた上で、支払能力を
判断する必要があるでしょう。

また、流動資産の「預金」の中には

担保に提供していて「拘束」されている

「定期預金」が含まれている可能性も
あります。

これも、短期的な支払資金には
ならないので

考慮する必要があるでしょう。

ですから、現金預金がたくさんあるからと
言って

お金持ち企業だとは

一概に言えないのが「決算書」の
難しいところなのです。

また、企業が、諸経費や給与の支払日を

月末にしている場合は

決算日が土日祝日であった場合は

一時的に、支払資金として確保している

「現金・預金」が多くなっている
ケースもあります。

この場合の「現金・預金」は、決算日のみ

多くなっているだけなので

この場合も、お金持ち企業とは
言えない可能性もあるのです。

次回も「流動資産」の続きを
お話したいと思います。


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純資産の部

 2012-09-03
おはようございます。

夜はエアコンいらないくらい
涼しくなりましたね。

さて、今日は「決算書の見方シリーズ」です。

貸借対照表の続きになりますが

貸借対照表は大きく3つの
区分で構成されていて

「資産の部」

「負債の部」

「純資産の部」

という区分です。

今日は、「純資産の部」
について

お話をします。

「純資産の部」には

大きく、2つの理由による
金額が記載されています。

その1つは

株主が会社に対して出資した
金額です。

代表的なものは「資本金」ですね。

他にも「資本準備金」などがあります。

もう1つは

今までの「利益」です。

損益計算書の方で計算された

「当期純利益」が純資産の部に

記載されることとなります。

毎期の当期純利益が

純資産の部の「利益剰余金」
の中に

加算されていくことと
なるのです。

貸借対照表の「純資産の部」は

シンプルに、会社の価値を観る
上で

便利です。

純資産の部の金額がマイナスで
あれば、会社の価値も

マイナスという考え方が
できるし

純資産の部の金額が多ければ
多いほど

会社の価値が高いと
考えることができます。

そして、先ほど述べたように

「利益剰余金」は、基本的に

過去の利益の積み重ねですから

これが、マイナスになっている
場合は

会社が今まで、行ってきた
経営の結果が

マイナスであると考える
こともできます。

ですから、貸借対照表の
「純資産の部」では

会社の過去の利益の
トータルの結果と

株主が会社に出資している
金額を

観ることができる
わけです。


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負債の部

 2012-08-29
おはようございます。

今朝は曇り空ですね。

雨が降って空気が綺麗に
なっています。

さて「決算書の見方シリーズ」です。

今回は、貸借対照表の全体像の続き
になります。

貸借対照表は大きく3つに
区分されていて

「資産の部」

「負債の部」

「純資産の部」

という構成になっています。

その中の「負債の部」に
ついてお話したいと思います。

「負債の部」には

基本的に

企業の「借金」が
記載されています。

一目で「借金」と分かる
ような項目

「短期借入金」「長期借入金」

というようなものは
分かりやすいですが

「買掛金」「未払費用」「預り金」

などの項目は

分かりにくいかも
しれませんね。

「買掛金」は、借金とは
言いにくいですが

企業が業者から仕入れをして

その仕入代金を翌月等に
支払う場合で

決算時の時点で

仕入れはしているが

支払がまだ行われていない金額が

「買掛金」となるのです。

なので、企業にとって

払わなければならない借金
のようなものと

考えることができます。

そして、「預り金」は

例えば、従業員の給料から
所得税を差し引いて

支給している場合に

その所得税は、一時的に
従業員から企業が預かって

後日、税務署に企業が納付
するものです。

ですから、これも、後日企業が
税務署に払わなければならない

借金のようなものと
考えることができるのです。

「未払費用」他の項目に
ついては

個別項目のお話の中で
説明していきます。

ようするに、「負債の部」には

直接的な「借金」の他に

将来的に、企業の支払義務が
あるものが含まれていると

理解していただければと
思います。

次回は、「純資産の部」について
お話したいと思います。


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貸借対照表

 2012-08-22
おはようございます。

朝は涼しいです。

朝焼けで雲が紫に輝いて
とても綺麗でした。

さて、今日は「決算書の見方シリーズ」
です。

今回から、「貸借対照表」に
入っていきます。

まず、貸借対照表の全体像を、何回かに渡って
お話したいと思います。

貸借対照表は大きく、3つの区分に
分かれています。

貸借対照表の形式にもよりますが

左右に数字が記載されている
形式の貸借対照表であれば

左右の左側に「資産の部」が
あります。

資産の部には、会社が所有する
「財産」が記載されます。

ただし、その名称を見て
一目で「財産」と分かるようなもの

例えば、「現金・預金」「建物」
「土地」「車両」などがありますが

一目見ても、「財産」なのか
何なのか、分かりにくいものも
あります。

例えば、「前払費用」「繰延資産」
「仮払金」「立替金」「建設仮勘定」などです。

これらの項目は、基本的に
処分してお金に換えられるような
ものではありません。

では、なぜ、これらの項目が会社の
「財産」に含まれるのでしょう。

これらの項目は

現時点では、「財産」とは言いにくい
ですが

将来に、現金等の財産に変わったり

将来に、会社の営業活動に対して
貢献するものなのです。

例えば、「立替金」は一時的に
立替払いしている金額なので

現金として戻ってきます。

「繰延資産」は、会社の営業活動に
貢献する費用の数年分の金額が
記載されています。

まあ、これでも分かりにくいと
思いますが

これらについての詳細は
また、後日、各項目についての
お話をさせていただきます。

なので、今回は

「資産の部」には、一目で
「財産」と分かるもの以外に

そのようなものも記載されている
という理解でお願いしたいと
思います。

次回の「決算書の見方」シリーズは
貸借対照表の「負債の部」

について、お話をしたいと
思います。


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