FC2ブログ

小さい生き方 23

 2018-05-22
久しぶりに家を出ている娘二人が帰って来た。お姉ちゃ
んは、25歳、妹は23だ。それぞれが私の好きなものを
お土産に買ってきてくれた。姉は「チーズ」妹は「かり
んとう」だった。そして、妹は、早くも父の日のプレゼ
ントを、ついでだからと買って来てくれた。家内を通じ
て伝えておいた「ネクタイピン」だ。いつも私は、安価
な物で、欲しいと思ったら、それを家内に伝えるように
している。自分で直接言うのは、ちょっと照れ臭いとい
うのもあるからだ。それと、欲しい物を自分で買うより
も、娘に買って貰った方が嬉しさが倍増するし、大切に
使って宝物になる。そして、プレゼントは、貰った方も
嬉しいけど、あげた方も、相手が喜んでくれれば、とて
も嬉しい。だから、お互いが欲しい物を自分で買わず
に、相手に買ってもらうようにすれば、幸せが二倍にな
る。特に男性は、相手との関係にもよるけど、女性にア
クセサリーをプレゼントすることが好ましいと思ってい
る。なぜなら、誰だかもう忘れてしまったけど、いつ
か、ある女性が「女性がアクセサリーを自分で買うの
は、はしたない」という話をしていて、女性心理とはそ
ういうものかと思ったからだ。男性にとって、女性のア
クセサリーを選ぶのはとても難しいことだけど、しなけ
れば、いつまでたっても上達しない。だから、男性は、
自分の財布の許す範囲で考えて、工夫し、機会がある毎
に積極的にプレゼントするようにして、しかも、それを
楽しみながら回数をこなして行けばいいのではないだろ
うか。
さて、今夜は、一年ぶりの家族4人での夕食になる。仕
事を終えて、私も何か買って帰ろうと考えてみた。ふた
りの好きな食べ物を思い出してみるが、なかなか「コレ
だ」というものが出てこない。色々と悩んだあげく「切
り花」にすることにした。それが一番、今夜の食事を楽
しくすると思ったからだ。それに、都会で一生懸命生活
している彼女たちを癒やしたいという想いもある。花屋
に寄って、彼女たちの好きな色を考えながら、2種類の
花を選んだ。家に帰り着き玄関のドアを開けると、妹が
出迎えてくれた。「切り花」を渡した瞬間、笑顔になっ
て「カワイイ」と、喜んでくれたようだ。姉も同じよう
に言ってくれた。
夕食は、たわいもない会話に花を咲かせる。最近起こっ
たことや、何回も繰り返してきた昔話、彼女らの近況な
どだ。重い話しはしたくないし、彼女らのことを根掘り
葉掘り問い詰めたくもない。ダメな父親かも知れないが
彼女らが小さい頃から今も、まったく教育するつもりが
なくて、放任主義だ。もちろん、娘たちを全然心配しな
い訳でも、成長を望まないわけでもない。ただ、私は、
あれこれと言って聞かすよりも、心に感じて、考えてほ
しいと思っている。「言ってくれなければ分からない」
ということもあるだろうけど、もし、言うのであれば
「いいところ」だけを言ってあげたい。そして、なによ
りも、自分の生き様を、娘たちが見ているということを
意識することが大事だと考えている。

スポンサーサイト
カテゴリ :小さい生き方 トラックバック(-) コメント(-)

小さい生き方 22

 2018-05-15
ワインの「選び方」「楽しみ方」が、少しづつ分かりか
けてきた気がしている。先日、デパートで「訳ありワイ
ン」のセールが行われていた。ラベルが損傷しているも
のなどを値引きして販売している。無造作にたくさん並
べられたワインは、赤と白に分類されているだけで、一
万円のワインの隣に千円のワインも置いてある。そし
て、ぶどうの種類や味の説明などを書いたポップは付け
られていないから、選びにくい。けれど、いいワインを
安く買えるチャンスを逃したくない。しかし、価格だけ
を見て、やみくもに選ぶのでは芸がない。そうは言って
も、初心者の私は、ワインボトルのラベルを見ただけで
は、味の判断はつかない。さて、どうしよう。考えた
末、思いついたのは「ブルゴーニュ」か「ボルドー」な
ら外れないだろうということだ。そして、これらは、ラ
ベルにちゃんと書いてある。
とりあえず、ブルゴーニュ「BOURGOGNE」を探してみ
た。「一本あった!」だが、ボトルの裏に目を凝らす
と、9800円の値札が貼られている。即座に、丁重に、
元の位置へお戻しする。
次は、ボルドー「BORDEAUX」を探してみる。「あ
る、ある、これにしよう。」千円台のものを二本購入し
た。家で味わってみると、二本とも「当たり」だった。
それから、ワインの楽しみ方のうち、最も重要で、最後
に行き着くところは「会話」だと思っている。ワインは
種類も多いし外国語なので、分かりにくい。だからこ
そ、勉強するし、人に尋ねる機会が多くなる。勉強して
覚えたら誰かと話したくなる。味や香りの表現も複雑
だ。味は「果実味」「渋味」「酸味」の三種類があっ
て、それぞれを強い、弱いなどと表現する。香りにいた
っては「花の香り」「土の香り」「苺の香り」等々、そ
れこそ無限にある。挙げるとキリがないが「ワインの
色」「グラスの選び方」「飲み方」「料理とのマリアー
ジュ」「素敵なお店」「ワイナリー」など、いくらでも
会話のネタがある。そして、深めて行けば行くほど、仲
間が増えれば増えるほど、会話の機会が多くなる。ワイ
ン会などはワインという共通のテーマがあるから、普通
の飲み会よりも会話が弾むし、知らない人同士でも話し
やすい。こうしてみるとワインは、音楽などと同じ趣味
の領域に近いと言えるのではないか。
ワインは、ウィスキーやブランデーと違って、食事を引
き立てるのも魅力的なところだ。料理に合わせてワイン
を考えるのも楽しいし、ワインに合わせて料理や、チー
ズ等のおつまみを考えるのも楽しい。私たち夫婦も、ワ
インのおかげで夕食の楽しさが二倍になった。二人で選
んで買って来たワインを飲みながら「これは渋味が強い
ね」「今日の料理に合うね」などと会話すれば、話題が
なくなることはない。そして、ワインがあると、料理と
ワインをゆっくり、あじわいながら食べるので、食事の
時間が長くなる。それは、人生の楽しい時間を増やすこ
とになって、心の栄養補給にもなっている。

カテゴリ :小さい生き方 トラックバック(-) コメント(-)

小さい生き方 21

 2018-05-08
GW、どうしても行きたい所が一つだけあった。高松市
美術館で開催している「京の美人画展」だ。もしかした
ら混んでるかもと思いつつ、足を運んだけど、意外に空
いていた。しかも運良く、ちょうど入館したタイミング
で、学芸員によるミュージアムトークが行われた。ミュ
ージアムトークは、学芸員の女性が、展示作品の中から
代表的なものを一つ一つ解説してくれる。トークを全部
聞いた後、ゆっくり作品を観て廻った。少し知識が入っ
てから観覧すれば、いっそう見ごたえがある。見終わっ
てみて、一番のお気に入りだったのは「梶原緋佐子」の
「静閑」という昭和13年の作品で、自身が花の絵を描い
ている場面の自画像だ。自画像だけあって、もしかした
ら実際よりもかなり美しく描いているかも知れない、な
どと勝手に想像していた。疑い深い私は、実写の「梶原
緋紗子」を見てみたくて、後でググってみたが当時と思
われる写真は出てこず、検証することは出来なかった。
けれど、検索していると「歌集」を出していることが分
かって、読んでみると、とても美しくて素敵な歌ばかり
だった。だから見た目の美貌は確認出来なかったけど
「心の美貌」は確認できた。魅力的な歌がたくさんあっ
たが、歌集の中から二つだけ紹介する。
ひと時の まぼろしなどと言いたれば
恨めしき日も 物語りめく
この歌を想像するに、失恋なのか、それとも悲しい恋の
想い出なのか、それを恋愛映画のように回想して、気持
ちの切り替えをしている状況を歌っているような気がす
る。それから、この歌集は、さすが画家だけあって
「歌」に合わせた「美人画」の挿し絵が所々に描かれて
いて、歌の魅力を引き立たせている。
同じ日に 同じ思ひの女二人
同じ願ひをかくるあはれさ
この歌には、寂しい横顔の女と、鏡に写ったその横顔の
挿し絵が描かれている。
しかし、それにしても女の人生、女心は、絵になる、物
語になる、歌になる、詩になる。私は小説を読むのも女
の人生を書いたものが好きだ。男性よりも人生が複雑だ
から読み応えがあるし、女性特有の考え方を発見するこ
とができる。最近思うのは、歳をとるにつれ、心がだん
だん女性化していく気がするけれど、難解な女心を掌握
するのは、まだまだ遠い。男の人生、自分の人生を考え
たときに、女心を理解するために、生まれて来たのでは
ないかと思うことがある。ただ、それは、女性に「なび
く」のでも「同質化」するのでもなくて、男性として女
性から「尊敬」される方向を目指すべきだと考えてい
る。「尊敬される」ということについて、男性は、出世
することや金持ちになることだと勘違いしてしまうが、
女性の男性に対する「尊敬」は、第一に男性が「愛する
女性を大切にしていること」であって、出世やお金は単
なる手段に過ぎない。だから男性はそこを間違えてしま
ったら、いくら出世してもお金持ちになっても、妻や娘
からでさえ尊敬が得られないかも知れない。

カテゴリ :小さい生き方 トラックバック(-) コメント(-)

小さい生き方 20

 2018-05-01
とうとう読み終わった。「ショパンの手紙、天才ショパ
ンの心」約600ページ。この本は、ショパンの手紙219
通を紹介しながらショパンの心を読み解き、解説してい
る。あれほど美しくてロマンティックな音楽を創作し、
当時の貴婦人たちの絶大な人気を得ながらも、ショパン
自身の人生は、愛の実り豊かではなかったようだ。しか
しながら、優しく純粋なショパンの手紙を読んでいる
と、あの素晴らしい音楽が生まれる理由が、素人ながら
分かる気がする。美しい音楽は、美しい心から生まれる
と思いたい、という私の願望もあるのだろう。ショパン
が30歳前後の頃、恋人のジョルジュに宛てた手紙の中
に、こんな一文がある。
「貴方のお手紙は僕を昨日大変に幸福にしました。この
手紙は元旦にいつもの甘いお菓子とチーズとマダムドボ
ンショーズのコールドクリームと一緒に、お手許に届く
でしょう。・・・・・・ ただ衷心から貴方のショパン」
この手紙を書いた頃は、実は、ジョルジュの気まぐれに
より、二人の関係は悪化していたのだった。
ショパンの音楽を好きになるにつれ、関係する書籍を読
んで人物像を深く知りたくなる。そして、マイナス面を
知ってもそれには蓋をして、プラス面ばかりを心に入れ
るから、知れば知るほど好きになる。知識を頭に入れた
うえで音楽を聴けば、さらに魅力が増す。
思うに、人物を好きになって、深掘りして行くことは、
何よりも知識の習得や自己啓発になるのではないだろう
か。ショパンを好きになって興味がクラシック音楽全般
に広がって行き、クラシック音楽の知識やショパン以外
の音楽家の知識も得ようとする。また、天才や努力家の
人生を読み辿って行くことで、気づきや感銘が生まれ、
おのずと自己啓発になる。例えば、最近ではピアニスト
の「中村紘子」さんの著書を読んで感激し、彼女の著書
を読み漁った。そのことで、クラシックピアニストの歴
史やコンクールのしくみと楽しみ方を知ることができ
た。そして、気づきと感銘を与えてくれたのは彼女の文
章力だ。その素晴らしい文章のセンスに啓発されて「日
記」を書くきっかけになった。書くことが習慣になった
ら、言葉の意味や使い方を学ぶようになるし、様々な人
が書いたエッセイなどを読んでみたくなる。
「好き」から入って「学び」や「行動」につながって行
くことは自然で無理がないし長続きする。さらに、そう
して学んだことや行動で、人を喜ばせることが出来れ
ば、素晴らしいことを成し遂げたと言えるだろう。自分
が楽しみながら人を喜ばせることは、工夫が必要で、そ
れは簡単なことではないかもしれないけど、とても自然
の摂理に従っていて合理的だと思う。ただ、自分の好き
なことを、相手にダイレクトに、強引に、押し付けるよ
うな方法では、自然とは言いがたい。だから「学んだこ
と」は、相手が望むタイミングを見計らって伝えるよう
にし、相手に行動を促すときは、相手が自然に一歩を踏
み出すようなアプローチの仕方を考えるべきだと思う。

カテゴリ :小さい生き方 トラックバック(-) コメント(-)
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫