小さい生き方 13

 2018-03-20
家内が「鯛めしを食べに行きたい」ということで
愛媛県松山市の「丸水」というお店に行った。
もちろん「鯛めし」を食べたが、私が感動したの
は、なぜか「鯛」よりも「卵」。ここの「鯛めし」
は、分かりやすく言うと玉子ごはんに鯛の刺身を
乗せて食べるという感じなのだが、その玉子ごはん
がとても美味しかった。のちほど検索してみたら卵
にもお店のこだわりがあった。まあ、もしかしたら
ただ「玉子ごはん」が久し振りなので美味しく感じ
ただけなのかもしれないが。でも、ランチタイムは
並ばないと入れない、すごい人気店だった。
食事の後、せっかくここまで来たから県美術館に行
くことにした。企画展示されていたのは「沖冠岳」
という今治出身で江戸後期から明治初期にかけて活
躍した画家の絵だ。作品の中で特に感動したのが、
「虎」を描いた絵だ。どう猛でいかついイメージの
虎を、とても愛らしく描いている。それはマンガの
ような可愛らしさではなく、虎の身体全体はどう猛
に描かれているのだが「目」だけが愛らしく描かれ
ていて、その目による効果で、あたかも虎が何か困
っているような表情になっているのだ。だからこの
虎はとても弱そうに、悲しそうに見える。
「沖冠岳」は京都で修行し江戸に進出。江戸では料
亭で愛好家に酒や料理を振る舞うかたわら、即興で
作品を描いていたという。私の勝手な想像だが「沖」
は人を楽しませるのが好きで愛らしい絵を描いたの
ではないだろうか。虎に限らず「沖」の描く動物は
鳥も猿も愛らしくて、クスッと笑える。そういう絵
が部屋にあったら居る人を和ませるし宴席でみんな
が楽しめると考えたのかもしれない。もしかしたら
全然違うのかも知れないけど、こんな風に解釈した
ら作者を好きになるし作品に対する興味も高揚する。
ああ、だけど長時間車の運転をすると50肩がきつつ
あるのか、チクチクと左肩が痛くなる。近いうちに
温泉にでも浸かってゆっくりしたい。家内が温泉に
行きたくなるよう、明日から作戦を練ることにする。
美術にいっさい興味のない彼女を美術館に連れて行
くよりも簡単に出来そうな気がする。

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