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小さい生き方 17

 2018-04-10
「カンパーニュ」というパンが好きだ。ワインとチー
ズに、パンの中では一番合うと思っていて、いつも週
末に買いに行くのを楽しみにしている。でも、意外に
販売している店は限られていて、しかも、店に行って
も常時置いてあるとは限らず、焼き上がりの時間に行
くか、予約注文しておかないと買えない時もある。だ
から、パン一個だけど、手に入った時は少し嬉しい。
そういうところも美味しく感じる「スパイス」になっ
ているのかも知れない。カンパーニュは、店によって
微妙に味の違いがあるから、夫婦でそれを話題にして
「ここのはちょっと塩気が多いね」とか「もっちり感
が強いね」などと、ウンチクを言い合って夕食を盛り
上げている。
パン屋は、みじかな所だけでも、けっこうたくさんあ
る。だからカンパーニュを探し求めて「パン屋めぐ
り」をするのも楽しみの一つだ。しかも、次から次へ
と新しい店がオープンするから「グルメごっこ」は尽
きることがない。初めて行く店は、宝探しをしている
ような面白さがある。話題の店は、けっこう高い確率
で県外ナンバーの客を見かける。一緒に行列に並んで
いると「〇〇県から来られたのですか」という感じで
会話のきっかけになって、コミュニケーションが楽し
める。いつか私たちと同じ「カンパーニュマニア」な
人に出会うかも知れないというひそかな期待もある。
話は変わるけど最近、生活を明るく楽しくするための
小さなことを一つ一つ考えるようにしている。例えば
食事の時に観るテレビ番組にこだわっていて、ニュー
スや特定の番組を観ないようにするために、録画して
おいた番組を流す。それは、食事の時の話題を明るく
するためと、心の質を高めるためだ。ニュースは犯罪
など暗い内容が多いから、会話のネタがその方向に行
ってしまう。悪口とか自虐で笑いを取る番組や、特定
の人や団体を非難する番組は、それらを目と耳から取
り込むことで心の質が毀損される感じがする。だから
食事の前に番組表を見て、さりげなくセッティングし
ている。食事の時だけに限らず、いつも優しく美しい
言葉が飛び交う環境になるよう工夫することで、自然
に言い争いが起こりにくくなって、生活が明るく楽し
いものになる。以前まで、こういうことは、意図的に
「つくりだすもの」とは考えていなかった。豊かにな
れば、自然に明るく思いやりのある態度が生まれると
考えていた。確かにそういう要素も一部ある。けれ
ど、そうであれば、豊かにならない限り永遠に幸せに
なれないことになってしまう。さらに言えば、豊かに
なっても雰囲気が良くない環境になっていることもあ
ると思う。生活環境でも職場の環境でも、コストをか
けないで、明るく、お互いを思いやり、褒め合うよう
な環境にすることはできるはず、それが知恵だと思
う。ギスギスしていて、足を引っ張り合い、落度を探
し合うような環境は、知恵を絞って、環境をつくりだ
す工夫をすることで、改善されたり、防止されたり
するのであって、何もしないで、自然に良くなるもの
ではないと考えている。

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