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小さい生き方 41

 2018-09-22
猪熊弦一郎現代美術館に行ってきた。「美術館は心の病院」
というテーマの展示があった。そのパンフレットにこんなこ
とが書いてあった。猪熊はMIMOCA(この美術館の別称)
開館時に「子供たちの美術教育など、美のわかる人を作るこ
とが、本当の平和を築くことになると信じます」と述べまし
た。美しいものに共感する心は、その人の人生を豊かにしま
す・・・・
美のわかる人、と言われると、敷居が高くて、とうてい自分
にはムリだと思ってしまうかもしれない。もちろん、知識と
か技術とかが、あるにこしたことはないだろう。だが、大切
なのは「美」を生活の中に取り入れることではないだろう
か。そして、それは、人それぞれ、どんなことでも、どんな
小さなものでもいいと思う。たとえば、時々、美術館に出掛
けることでもいいし、インテリアや食器、服装にこだわるこ
とでもいい。ボランティアの清掃活動に参加することでもい
いと思う。自分が考える、美しいものや、美しい行動にたい
して、知識を深めたり、大切にしたりするということが、心
の平和と世の中の平和につながるのだと思う。
先日、テレビ番組で、歌舞伎町のネイルサロンの特集があっ
た。そこに通う客たちは、爪をアートして美しくすることだ
けが、目的ではないように感じた。客たちのほとんどは、ネ
イルアートを受けながら、悩みやグチを話すのだという。そ
うして、ひとしきり喋って、アートが完成したら、歓喜の声
をあげ、笑顔になって、颯爽と街路へ繰り出して行く。彼女
たちにとっては、外観の美だけではなくて、内面の美を維持
するためにも必要なことなのだろう。
客たちは、ネイルアート製作は、サロンのプロにまかせる
が、デザインは自分で考えている、それも美術と呼べるので
はないか。
「美術とは」をググってみた。〜美術は、視覚によってとら
えることを目的として表現された造形技術(視覚技術)の総
称〜ということだ。私はこの視覚の部分に「感覚」も加えた
い。造形の部分に「無形」も加えたい。たとえば、美しい言
葉づかいをすることや、美しい食事作法、相手を喜ばせたり
癒したり、ラクにしたりする行動など、形はなくても美しい
ことを、美術に含めたいのだ。そして、美を楽しむことや、
人にとっての「美しい」を想像して行動することのすべて
を、美術活動と定義したい。そうすることで、美術が親しみ
やすく、取っつきやすいものになる。美術にたいする敷居が
低くなって、美術活動が盛んに行われれば行なわれるほど、
だんだんと平和を築くことにつながるのではないかと思う。
それにしても、猪熊弦一郎美術館は、けっこう、にぎわって
いた。先日の、モニュメント器物損壊事件が宣伝になったの
だろうか。おかげで、美しい女性の姿もたくさん鑑賞するこ
とができた。作品よりも目の保養になったかもしれない。だ
けど、いろいろ観すぎて、私の頭も壊れたかも。5日前に観
たばかりなのに、作品は、そのモニュメントしか思い出せな
い・・・

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