日銀支店長の話

 2007-11-16
まだまだ中小企業は収益状況が

良くなったとは言いがたい



先日、日銀の高松支店長の講義を聞いてきました。

講義の中で、特に興味深かった内容についてお話しします。


講義内容は、今話題のサブプライムローン問題と世界経済の

動向から始まって、日本経済の動向、そして、地域経済の

動向までのお話しでした。


その中でも私が特に興味を持った経済動向は2つあります。


1つは、国内企業の設備投資とキャッシュフローのデータです。

89年~93年までのバブル期、この期間は、なんと企業の設備投資が

キャシュフロー(企業のもうけ)を大幅に上回っているのです。

91年前後のピーク時には、キャッシュフローの1.5倍近くの

設備投資が行われています。


キャッシュフローを超える設備投資資金は、借入や増資によって

補わなければなりません。バブル崩壊後の不良債権の増大は

この時期の過剰な設備投資による借入金の増大に起因することが

うかがえます。


これに対し、99年~07年の間は、逆に、キャッシュフローが

設備投資を大幅に上回っています。

これは、企業が、「もうけ」であるキャッシュフローを、設備投資

に回さず、借入金の返済に充てていることがうかがえます。

中小企業においては、特に、この傾向が強いように思います。


2つめに興味深かったのは、国内の企業規模別の企業収益に

関するデータです。

大企業と中小企業の収益の要因の違いに特徴があります。

特に、ここ2~3年の要因を聞くと、中小企業の社長は

「そのとおり」と共感されるでしょう。


ここ2~3年の「利益」の要因として、大企業の場合は、7割方

人件費の抑制にあり、残りの3割は売上の増加にあります。

これに対し、中小企業の場合は、9割以上が人件費の抑制に

「利益」の要因があります。さらに中小企業の「損失」の要因は

ここ2~3年は、すべて原価の高騰に要因があります。


ようするに、大企業は売上が伸びてきて利益が出ているけれども

中小企業は、原価の高騰を人件費の圧縮によってカバーし

なんとかしのいでいるという状況がうかがえます。


中小企業の景気回復には、まだまだ時間がかかりそうです。

「日銀さん。まだ金利は上げないで。」というような声も

中小企業の社長さんから聞こえてきそうです。


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