小さい生き方 20

 2018-05-01
とうとう読み終わった。「ショパンの手紙、天才ショパ
ンの心」約600ページ。この本は、ショパンの手紙219
通を紹介しながらショパンの心を読み解き、解説してい
る。あれほど美しくてロマンティックな音楽を創作し、
当時の貴婦人たちの絶大な人気を得ながらも、ショパン
自身の人生は、愛の実り豊かではなかったようだ。しか
しながら、優しく純粋なショパンの手紙を読んでいる
と、あの素晴らしい音楽が生まれる理由が、素人ながら
分かる気がする。美しい音楽は、美しい心から生まれる
と思いたい、という私の願望もあるのだろう。ショパン
が30歳前後の頃、恋人のジョルジュに宛てた手紙の中
に、こんな一文がある。
「貴方のお手紙は僕を昨日大変に幸福にしました。この
手紙は元旦にいつもの甘いお菓子とチーズとマダムドボ
ンショーズのコールドクリームと一緒に、お手許に届く
でしょう。・・・・・・ ただ衷心から貴方のショパン」
この手紙を書いた頃は、実は、ジョルジュの気まぐれに
より、二人の関係は悪化していたのだった。
ショパンの音楽を好きになるにつれ、関係する書籍を読
んで人物像を深く知りたくなる。そして、マイナス面を
知ってもそれには蓋をして、プラス面ばかりを心に入れ
るから、知れば知るほど好きになる。知識を頭に入れた
うえで音楽を聴けば、さらに魅力が増す。
思うに、人物を好きになって、深掘りして行くことは、
何よりも知識の習得や自己啓発になるのではないだろう
か。ショパンを好きになって興味がクラシック音楽全般
に広がって行き、クラシック音楽の知識やショパン以外
の音楽家の知識も得ようとする。また、天才や努力家の
人生を読み辿って行くことで、気づきや感銘が生まれ、
おのずと自己啓発になる。例えば、最近ではピアニスト
の「中村紘子」さんの著書を読んで感激し、彼女の著書
を読み漁った。そのことで、クラシックピアニストの歴
史やコンクールのしくみと楽しみ方を知ることができ
た。そして、気づきと感銘を与えてくれたのは彼女の文
章力だ。その素晴らしい文章のセンスに啓発されて「日
記」を書くきっかけになった。書くことが習慣になった
ら、言葉の意味や使い方を学ぶようになるし、様々な人
が書いたエッセイなどを読んでみたくなる。
「好き」から入って「学び」や「行動」につながって行
くことは自然で無理がないし長続きする。さらに、そう
して学んだことや行動で、人を喜ばせることが出来れ
ば、素晴らしいことを成し遂げたと言えるだろう。自分
が楽しみながら人を喜ばせることは、工夫が必要で、そ
れは簡単なことではないかもしれないけど、とても自然
の摂理に従っていて合理的だと思う。ただ、自分の好き
なことを、相手にダイレクトに、強引に、押し付けるよ
うな方法では、自然とは言いがたい。だから「学んだこ
と」は、相手が望むタイミングを見計らって伝えるよう
にし、相手に行動を促すときは、相手が自然に一歩を踏
み出すようなアプローチの仕方を考えるべきだと思う。

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小さい生き方 19

 2018-04-24
筋金入りの「インドア派」の私の休日は、予定がなけれ
ば家に引きこもり、もっぱら読書、テレビ、それから掃
除だ。日曜日の朝のテレビ番組に「ボクらの時代」とい
うのがある。仲の良い有名人3人が、気軽におしゃべり
する番組だ。先日の出演者は、なんと、「浅田真央」
「鈴木明子」「村上佳菜子」という、超豪華な顔ぶれ。
もちろん、スケートの話しもたくさんあったが、結婚観
などプライベートな話題もあった。出演者が女性だけの
ケースは、男性にとって未知の世界といえる「女子会」
を覗いているようで、興味が二倍になる。それもあっ
て、今回の感激は、いつもの三倍以上。たった30分だけ
ど、まるで映画でも観ているかのような、笑いあり、感
動ありのトークタイムだった。存在だけでも魅力十分の
彼女たちのおしゃべりは、明るく、楽しく、30分間のほ
とんどは笑いだったが、最後のスケートの話題で、三人
とも「涙」になって、観ているこちらも貰い泣きしてし
まうほどに感動の結末になった。
思うに「女子会」というのは、いつもこんな感じで、そ
れぞれの人生劇場を笑ったり泣いたりしながら言い合う
場が繰り広げられているのだろうか。男同士では、相当
な量のアルコールが入らない限り、ありえないことだ。
男性の女子会に対する批評は、とにかく「長い」という
意見が多いと思われる。けれど、気心の知れた同士が、
笑いあり感動ありで、お互いの近況や生き様を語り合う
のであれば、長くなるのも理解できる。男性が、女子会
に交ざって同じように盛り上がれるとは思えないが、女
性の人生や女性の会話センスを研究して会話に挑めば、
楽しく時間を過ごすことができるかも知れない。
女性の会話センスの中で、男性と圧倒的に違うところと
言えば、女性は会話しながら複数のことを同時に考える
ことが出来る、言い方を変えれば、会話の視点が男性よ
りも、かなり広いということがいえるのではないか。会
話に限らず、女性は男性よりも視線や思考の範囲が広
い。我が家の一例を挙げると、家内と会話しながらショ
ッピングモールを歩いていると、いつも何の前触れもな
く会話が中断する。ふと隣を見ると、一緒に歩いていた
はずの彼女の姿が見えない。「とうとう逃げたか」と思
いきや、後方から彼女の声が聞こえてくる。「これ、カ
ワイイ!」いつの間にか店の商品を手にとって、一人で
盛り上がっている。この行動は私にとって理解の範疇を
超えている。第一に、なぜ、前方に向かって歩行しなが
ら、真横の小さな商品が見えるのか。そして、なぜ、会
話している最中なのに、商品の「可愛さ」に思考を移動
させることが出来るのか。しかも、歩きながら喋ってい
るのは常に彼女の方だ。これは、男性にはマネすること
のできない、神が女性のみに与えた特殊能力だと思う。

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小さい愛 591

 2018-04-21
きづかれないように
さり気なく
幸せの魔法をかけたい
大切な人に

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小さい生き方 18

 2018-04-17
毎週「NHK短歌」というテレビ番組を観ている。一
般投稿された短歌の中から、選りすぐりの作品を取り
上げて、解釈したり、出演者が感想を言い合ったりす
る。そして、作品の中から最優秀作を選ぶ。なぜ、こ
の番組を観ているかといえば、絶対に出演者を嫌いに
なることがないからだ。程度の差はあるが、ほぼ
100%の確率で好きになる。先日のゲスト出演者は
「井森美幸」さんだった。彼女はポエムが趣味という
だけあって、とても感性が美しい。投稿された作品の
中で、彼女が「イチ押し」だった作品が私の「イチ押
し」と一致したこともあって、最近のゲストの中では
ベストワンに上げれるくらい好感を持った。その「イ
チ押し」の作品は、こんな歌だ。
雪積もる
夜の紅茶に
落ちたのは
南の国の
お砂糖でした
レギュラー出演者の「カン・ハンナ」さんも大好き
だ。彼女は角川短歌賞に入選するほど歌づくりのセン
スがあって、その美しい心と素敵な感性が、番組の中
で作品や言葉に溢れ出てきて、心をじんわり暖かくし
てくれる。
私、自分で短歌を作らないけど、この番組は大好き
だ。それは、短歌が好きで観ているというよりも、短
歌に込められた作者の「想い」と、その「想い」を想
像して読み解く出演者と自分の感性を楽しんでいると
いう感じだ。それから、この番組を観ることで、美し
い言葉や考え方を吸収することができて、それが、自
分が日常に表現する言葉や行動に良い影響をもたらす
と思っている。そして、自分の言葉や行動が、家族や
大切な人たちの心にも、少なからず影響することを考
えれば、さらにこの番組を観る意義が強くなる。
食べ物や飲み物と同じように、心に取り入れるものも
自分で選択するのが人生だ。自分で選んだ結果が身体
や態度に出現して、それによって運命が左右されると
言えば、少し大袈裟かも知れないけど。

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小さい生き方 17

 2018-04-10
「カンパーニュ」というパンが好きだ。ワインとチー
ズに、パンの中では一番合うと思っていて、いつも週
末に買いに行くのを楽しみにしている。でも、意外に
販売している店は限られていて、しかも、店に行って
も常時置いてあるとは限らず、焼き上がりの時間に行
くか、予約注文しておかないと買えない時もある。だ
から、パン一個だけど、手に入った時は少し嬉しい。
そういうところも美味しく感じる「スパイス」になっ
ているのかも知れない。カンパーニュは、店によって
微妙に味の違いがあるから、夫婦でそれを話題にして
「ここのはちょっと塩気が多いね」とか「もっちり感
が強いね」などと、ウンチクを言い合って夕食を盛り
上げている。
パン屋は、みじかな所だけでも、けっこうたくさんあ
る。だからカンパーニュを探し求めて「パン屋めぐ
り」をするのも楽しみの一つだ。しかも、次から次へ
と新しい店がオープンするから「グルメごっこ」は尽
きることがない。初めて行く店は、宝探しをしている
ような面白さがある。話題の店は、けっこう高い確率
で県外ナンバーの客を見かける。一緒に行列に並んで
いると「〇〇県から来られたのですか」という感じで
会話のきっかけになって、コミュニケーションが楽し
める。いつか私たちと同じ「カンパーニュマニア」な
人に出会うかも知れないというひそかな期待もある。
話は変わるけど最近、生活を明るく楽しくするための
小さなことを一つ一つ考えるようにしている。例えば
食事の時に観るテレビ番組にこだわっていて、ニュー
スや特定の番組を観ないようにするために、録画して
おいた番組を流す。それは、食事の時の話題を明るく
するためと、心の質を高めるためだ。ニュースは犯罪
など暗い内容が多いから、会話のネタがその方向に行
ってしまう。悪口とか自虐で笑いを取る番組や、特定
の人や団体を非難する番組は、それらを目と耳から取
り込むことで心の質が毀損される感じがする。だから
食事の前に番組表を見て、さりげなくセッティングし
ている。食事の時だけに限らず、いつも優しく美しい
言葉が飛び交う環境になるよう工夫することで、自然
に言い争いが起こりにくくなって、生活が明るく楽し
いものになる。以前まで、こういうことは、意図的に
「つくりだすもの」とは考えていなかった。豊かにな
れば、自然に明るく思いやりのある態度が生まれると
考えていた。確かにそういう要素も一部ある。けれ
ど、そうであれば、豊かにならない限り永遠に幸せに
なれないことになってしまう。さらに言えば、豊かに
なっても雰囲気が良くない環境になっていることもあ
ると思う。生活環境でも職場の環境でも、コストをか
けないで、明るく、お互いを思いやり、褒め合うよう
な環境にすることはできるはず、それが知恵だと思
う。ギスギスしていて、足を引っ張り合い、落度を探
し合うような環境は、知恵を絞って、環境をつくりだ
す工夫をすることで、改善されたり、防止されたり
するのであって、何もしないで、自然に良くなるもの
ではないと考えている。

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小さい愛 590

 2018-04-08
相手の心を暖めるような
言葉が
いいタイミングで
自然に出て来るように
考えて生きたい。


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小さい生き方 16

 2018-04-03
素敵なお店に連れて行ってもらった。夫婦が営む割
烹で、メニューはその日のおまかせ料理だけ。
店内に一歩足を踏み入れると、ワインボトルがたく
さん目についたことに驚きを感じた。「和」のイメ
ージが頭にあるからだ。少し期待感が高まる。
席に着くとドリンクメニューが出された。当然なが
ら料理メニューはない。ワインリストが出てくるかも
知れないと、ひそかにワクワクしていたのだが、ワ
インはドリンクメニューにひっそりと書かれている
だけで銘柄の記載もなく、ちょっと、がっかり。
とりあえず、白のグラスワインをオーダーした。
がっかり感は束の間で、白ワインが運ばれて来た瞬
間、ワクワクが再燃されることになった。
まず、テーブルに置かれたグラスが本格的、そして奥
さんがワインボトルの表面を見せながら、さりげな
くひと言「ブルゴーニュです。」うーん、まだアルコ
ールは入ってないけど、テンションが上がって来る
予感がする。乾杯が終わると同時に先付けが運ばれ
て来る。そこでまた、奥さんのひと言「白ワインに
合わせました。」食してみると、ふむふむ、和風の
味付けで美味しい。しかし、豆腐と思って口に入れ
たそれは、なんとチーズだった。白をもう一杯いた
だき、3杯目は赤をオーダー。奥さんは私から「赤」
と聞いた直後「では、今日の料理に合うものをご用
意します。」ああ、この店は何も言わなくていい。
グラスはワインの種類に合うものに取り換えられ、
注がれた赤ワインの香りと繊細な味わいに感動する
のみだった。こんなお店だと、同席者との会話は自
然に料理や飲み物、食器を褒める話題になる。さら
に、お店の人の技術や人柄、センスも褒めて、明る
い会話になる。
食事を楽しくするために、なにより大切なのが話題
だ。楽しいだけでなく、明るい話題は、心に良い影
響を与える。明るい話題にするためには、テクニッ
クが必要だ。そして、なるだけ自分から誘導するよ
うに心掛けたい。「褒める」フレーズは、相手が笑
顔になるから必然的に話題が明るくなる。「褒めム
ード」をつくりだすために、食事に行った時には、
まず最初に、その店の良いところを探す習慣をつけ
たい。けっしてあら探しはしないことだ。外観、入
口、お出迎え、席、メニュー、装飾品、オーダーの
取り方、料理、器、制服、ありとあらゆるところに
目を配れば、何か素敵なところがあるはず。そうする
ことで、お店の人と会話するきっかけにもなる。同
席者同士でお店を褒め、その会話にお店の人も加わ
れば、客と店との一体感が生じて、さらに楽しく明
るい席になる。そして、その雰囲気で会話が進み、
同席者がお互いを褒め合って終わったなら、心に嬉
しい余韻が残る素晴らしい食事会となる。

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